底の見えない360°ブルー
太平洋を流れる黒潮へ
港を出て30分。「黒潮に乗ったぞ!」と叫ぶ声が聞こえ、ダイバーたちは胸を高鳴らせながら準備に入ります。ブルーウォーターダイビングは台風の影響を受けることも多く、実施されるかどうかは天候頼み。でも、ここまで来たらあとは潜るだけです。
そこは青しかない世界
海の広大さ、深さ、世界の広がりを一番感じられるのは、もしかするとブルーウォーターダイビングをしている時かも知れません。インターネットによって世界の裏側とさえ距離を感じなくなった時代ですが、その青の世界に飛び込んだら「海を越える」ということが途方も無いことだと思わずにいられなくなるでしょう。どれだけ目を凝らしても海底を見ることはできず、あたりを見渡してもただブルーが続くだけ。まるで宇宙のよう。
広大な海での出会い
そんな広く深い海の中で、運が良ければイルカやマンタ、ジンベエザメなどの大物に出会えることがあるのも不思議です。時には、パトロール中のマンタが”人間の群れ”を見つけ、安全だとわかると警戒を解いて遊びに来ることまであります。彼らはいったいどうやって私たちのことを見つけるのでしょうね。
ブルーウォーターダイビングをしよう
スキルは?
ブルーウォーターダイビングは、ドリフトダイビングのスキルが必要です。また、海底が見えないほど深いところでのダイビングなので、一定の水深で体をキープするスキルなど一定以上の熟練度を要求されます。ダイビングショップによって参加条件が変わってくるので問い合わせてみましょう。
時期は?
黒潮が陸地に接近する時期に実施されます。国内では6月から9月末頃まで、特に夏場が中心です。ただし、台風の影響で必ずしも実施されないことがあります。
持ち物は?
シグナルフロート(万が一はぐれた時に水面で見つけてもらいやすくするためのサイン)、ホイッスルを携帯するように言われることがあります。さらに、カメラを持っていく場合は落とさないようにカラビナとストラップをつけておくといいでしょう。